下記は djangoproject.com でのブログ記事 を 翻訳したものです。訳の間違いがあればこの記事のコメント欄などで教えて下さい。

Django 1.5 がリリースされました

いつものように、 リリースノート には、このリリースの良い点すべてが詳細に書かれています。 しかしこれはあまりに文量が多いので、ここではいくつかのハイライトを見ていきましょう

  • Django 1.5 では User モデルの設定ができるようになりました 。 基本になる Django の User モデルは、もちろん依然としてありますが、 1.5 からはその ファーストクラスがサポートされました。これによって開発者自身がモデルを定義し、 Django の認証システム (auth) で利用できます。
  • Django 1.5 は Python 3 に初めて対応したリリースです(具体的には Python 3.2 以降です)。 Python 3 対応はまだ実験段階 (experimental) として考えられています。私達が納得いくほどの、 実世界上でのテストができていないのが主な理由です。しかし試してみたいのなら Python 3 ポーティングガイド が使えます。Python 3 互換性のバグがでたなら、私達はそれが今後のリリースの妨げになり得ると判断するでしょう。
  • もちろん Python 2 も依然使えます。 Django は Python 2 のサポートを続けており、 Django 1.5 以前と同様に Python 2.6.5 と Python 2.7.3 以上が強く推奨されています。
  • Django のドキュメントにもいくつか重要な改善がされています。 ドキュメントのメインページ が、 索引が容易になるよう少し改修されました。既存のチュートリアルは再度ブラッシュアップされ、 いくつか新しいチュートリアルが追加されています。より高度なトピックとして、例えば複数プロジェクト で アプリケーションを再利用できるように書く方法 などが追加されています。あとは クラスベースビューのドキュメント が著しく拡張され、機能をより理解、活用しやすくなりました。

上記はあくまで氷山の一角にすぎません。Django 1.5 の提供されるものすべては、 リリースノート にて網羅されています。

Django 1.5 はすでに入手可能です。 ダウンロードページ ( パッケージ検証用のチェックサム も参考にしてください) か、お手元の Python パッケージマネージャーでダウンロードして下さい。

最後になりますが、このリリースは世界中の多くの人々の協力無しには成り立たなかったと明文します。 Django のコミュニティは日々成長しており、Djangoに貢献した人々の数もリリースごとに増加しています。 私達が Django 1.5 をリリースした理由はあなたのためであり、それができた理由もあなたにあります。 なのでどうか自身を称賛してあげてください。

日本語上の注意点

続く以下2点は、Django 1.5 またはそれ以降の変更で日本語にとくに関係するものです。 (また、この2点について「ブログで告知したほうがいいよ」とアドバイスくださった @tokibito さん、ありがとうございます)

カタカナ表記の変更

Django の 1.5 以降ではカタカナ用語末尾に長音記号を付与するよう変更されました。以前までは例えば "User" は「ユーザ」と表記されていましたが、 1.5 以降は「ユーザー」と表記されるようになります。 変更された理由としては以下の 2 つがあります:

  1. Microsoft や当時の Sun では今回の変更と同様に、長音表記を付けることが推奨されています。 特に Microsoft は Windows など、広く一般に普及している OS などで同表記が使われているので、 馴染み深く違和感は感じられないだろうと思われるからです。
  1. 現在知名度の高いと思われる Facebook や Twitter、Google や mixi などのサービスを見ると、 長音表記を付けるほうで統一されており、長音記号を付与する表記が一般的になりつつあると 思われるからです。

詳細は django-ja <https://groups.google.com/forum/?fromgroups#%21topic/django-ja/poL1Kd7W2bM>`_のML 、 `Transifex での議論 を参考にしてください。

1.6 以降のlocalflavor削除について

Django 1.6 以降、 django.contrib.localflavor が削除されます。 今回の Django 1.5 が localflavor を Django から直接使える最後のリリースになると思われます。

Django 1.6 以降は django-localflavor として分離されており、 これをインストールすることで使えます。

(Django 1.6 では他にも databrowsemarkup が削除されます)

Currently unrated
  • Share

Comments

There are currently no comments

New Comment

* Please fill all required form field, thanks!