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Django v1.0 documentation

ペジネータ (paginator)

revision-up-to:8961 (1.0)
Django 1.0 で変更されました: ペジネーション機能はバージョン 1.0 でほぼ完全に書き直されました。

Django は、ページ分割された (paginated) データを扱うためのペジネータ (paginator) クラスを提供しています。ページ分割とは、データが複数のページに わたって表示され、それぞれのページに「前へ/次へ」といったリンクがある状態 を指します。ペジネータのクラスは、 django/core/paginator.py モジュー ルで定義されています。

ペジネータを使うには、まず Paginator クラスにオブジェクトのリスト と、各ページに表示したい要素数を指定してインスタンスを生成します。生成され るインスタンスは、各ページの要素にアクセスするためのメソッドを提供していま す:

>>> from django.core.paginator import Paginator
>>> objects = ['john', 'paul', 'george', 'ringo']
>>> p = Paginator(objects, 2)

>>> p.count
4
>>> p.num_pages
2
>>> p.page_range
[1, 2]

>>> page1 = p.page(1)
>>> page1
<Page 1 of 2>
>>> page1.object_list
['john', 'paul']

>>> page2 = p.page(2)
>>> page2.object_list
['george', 'ringo']
>>> page2.has_next()
False
>>> page2.has_previous()
True
>>> page2.has_other_pages()
True
>>> page2.next_page_number()
3
>>> page2.previous_page_number()
1
>>> page2.start_index() # The 1-based index of the first item on this page
3
>>> page2.end_index() # The 1-based index of the last item on this page
4

>>> p.page(0)
Traceback (most recent call last):
...
EmptyPage: That page number is less than 1
>>> p.page(3)
Traceback (most recent call last):
...
EmptyPage: That page contains no results

Note

Paginator にはリストやタプル、 Django の QuerySet の他に、 count()__len__() をメソッドを備えた任意のオブジェクトを渡せ ることに注意してください。 Paginator は、渡されたコンテナ内のオブジェ クトの数を調べるのに、まず count() を呼び出そうとし、 count() がなければ len() にフォールバックします。これにより、 QuerySet のようなオブジェクトで、より効率的な count() を呼び出しています。

Paginator オブジェクト

Paginator クラスは、以下のようなコンストラクタを持っています:

class Paginator(object_list, per_page, orphans=0, allow_empty_first_page=True)

必須の引数

object_list
リスト、タプル、Django の QuerySet, または count()__len__() メソッドを備えたオブジェクトを指定します。
per_page
一ページに表示するオブジェクトの最大個数です (後述のオプション引数 orphans も参照してください)。

オプションの引数

orphans
最後のページに表示する要素の個数です。デフォルト値はゼロに設定されてい ます。最後のページに表示するオブジェクトの個数を一定以上にしたい場合に 使ってください。 orphans を設定すると、ページ分割した要素の末尾のグ ループの個数が orphans の設定値以下のときに、そのグループの要素だけ のページを表示するのではなく、ひとつ前のページの要素に繰り入れて表示し ます(すなわち、一つ手前のページが最終ページになります)。例えば、 per-page=10 かつ orphans=3 のペジネータで 23 個のオブジェクトを 表示すると、ページは二つに分割され、最初のページには 10 個、二つ目のペー ジ(最終ページ)には 13 個の要素を表示します。
allow_empty_first_page
先頭のページが空でもよいかどうかを決めるパラメタです。 False に設定 すると、 object_list が空のときに EmptyPage 例外を送出します。

メソッド

Paginator.page(number)
指定ページの :class:Page オブジェクトを返します。ページ番号は 1 か ら始まる数です。存在しないページを指定すると InvalidPage を送出 します。

属性

Paginator.count

全てのページにわたるオブジェクトの合計数です。

Note

object_list に入っているオブジェクトの個数を調べるときに、 Paginator はまず object_list.count() を呼びます。 object_listcount() メソッドがなければ、 Paginatorobject_list.__len__() に切り替えます。これにより、 QuerySet のようなオブジェクトで、より効率的な count() を呼 び出しているのです。

Paginator.num_pages
総ページ数です。
Paginator.page_range
[1, 2, 3, 4] のように、 1 から始まるページ番号です。

InvalidPage 例外

リクエストされたページが無効なページ (整数でないページ番号) であったり、ペー ジにオブジェクトが含まれていない場合、 page() メソッドは InvalidPage を送出します。通常はこの InvalidPage 例外をトラップする だけですみますが、より細かく例外処理するには、以下の例外をトラップしてくだ さい:

PageNotAnInteger
page() に整数でない値を渡したときに送出されます。
EmptyPage
page() には有効な値が渡されているが、ページにオブジェクトが含まれな い場合に送出されます。

どちらの例外も InvalidPage のサブクラスなので、単に except InvalidPage としておけば両方の例外を捕捉できます。

Page オブジェクト

メソッド

Page.has_next()
次のページがある場合に True を返します。
Page.has_previous()
前のページがある場合に True を返します。
Page.has_other_pages()
前後 いずれか のページがある場合に True を返します。
Page.next_page_number()
次のページが存在するかどうかに関係なく、「次のページ」のページ番号を返 します。
Page.previous_page_number()
前のページが存在するかどうかに関係なく、「前のページ」のページ番号を返 します。
Page.start_index()
ページの先頭のオブジェクトの通番を、ペジネータ全体にわたるオブジェクト のリストの通番で返します。通番は 1 から始まります。例えば、ページあたり 2 個のオブジェクトを表示するペジネータで 5 個のオブジェクトをページ分割 している場合、2 ページ目の start_index()3 を返します。
Page.end_index()
ページの末尾のオブジェクトの通番を、ペジネータ全体にわたるオブジェクト のリストの通番で返します。通番は 1 から始まります。例えば、ページあたり 2 個のオブジェクトを表示するペジネータで 5 個のオブジェクトをページ分割 している場合、2 ページ目の end_index()4 を返します。

属性

Page.object_list
ページ上のオブジェクトのリストです。
Page.number
1 から数えたページ番号です。
Page.paginator
ページの結びついている Paginator オブジェクトです。