.. _howto-outputting-csv: ========================== Django で CSV を出力する ========================== :revision-up-to: 8961 (1.0) このドキュメントでは、 Django のビューを使って動的に CSV (Comma Separated Values: カンマ区切りのフィールドデータ) ファイルを生成する方法について説明 します。 CSV の生成には `Python CSV ライブラリ`_ 、 **または** Django テン プレートシステムが必要です。 .. _`Python CSV ライブラリ`: http://www.python.jp/doc/release/lib/module-csv.html .. _Python CSV library: http://www.python.org/doc/current/lib/module-csv.html CSV ライブラリを使う ==================== Python には CSV ライブラリモジュール ``csv`` がついてきます。Django で ``csv`` を使う上での鍵は、モジュールの CSV 生成機能がファイルライクオ ブジェクトを扱えることと、 Django の :class:`~django.http.HttpResponse` オ ブジェクトがファイルライクオブジェクトであることです。 一例を示します:: import csv from django.http import HttpResponse def some_view(request): # 適切な CSV 用ヘッダとともに HttpResponse オブジェクトを生成します。 response = HttpResponse(mimetype='text/csv') response['Content-Disposition'] = 'attachment; filename=somefilename.csv' writer = csv.writer(response) writer.writerow(['First row', 'Foo', 'Bar', 'Baz']) writer.writerow(['Second row', 'A', 'B', 'C', '"Testing"', "Here's a quote"]) return response コードとコメントを読めば一目瞭然ですが、いくつか注意しておいたほうがよいで しょう: * レスポンスの MIME タイプは ``text/csv`` にします。これにより、 ブラウザにドキュメントが CSV であると指示します。 MIME タイプを指定し ないと、出力を HTML として解釈するので、ブラウザウィンドウに見苦しい ごみのような出力が表示されてしまいます。 * さらに、レスポンスオブジェクトには ``Content-Disposition`` ヘッダを指 定しています。このヘッダは CSV ファイルの名前にします。ファイル名には 何を指定しても構いません。この名前は、ブラウザが「名前を付けて保存」 ダイアログなどで使います。 * CSV 生成 API のフックは簡単です: ``response`` を ``csv.writer`` の第 一引数に指定します。 ``csv.writer`` クラスはファイルライクオブジェク トを扱うようになっているので、 :class:`~django.http.HttpResponse` オ ブジェクトを使えます。 * CSV ファイルの各行ごとにリストやタプルのようなイテレーション可能オブ ジェクトを渡して ``writer.writerow`` を呼び出します。 * CSV モジュールはクオート処理を行ってくれるので、文字列中にクオートや カンマがあっても心配することはありません。出力したい値を ``writerow()`` に渡せば、モジュールが正しく処理してくれます。 テンプレートシステムを使う ========================== ``csv`` を使う代りに :ref:`Django テンプレートシステム ` を使っても CSV を生成できます。この方法よりも ``csv`` モジュールを使った方 がより高水準で実現できますが、完全さのために紹介しておきます。 基本的な考え方は、テンプレートに要素リストを渡し、テンプレート上の :ttag:`for` ループの中でコンマとともに出力するというものです。 上と同じ CSV ファイルを生成する例を示します:: from django.http import HttpResponse from django.core.template import loader, Context def some_view(request): # 適切な CSV 用応答ヘッダを持った HttpResponse オブジェクトを # 作成します。 response = HttpResponse(mimetype='text/csv') response['Content-Disposition'] = 'attachment; filename=somefilename.csv' # ここではデータをハードコードしていますが、実際にはデータベースな # のデータソースから取り出せます。 csv_data = ( ('First row', 'Foo', 'Bar', 'Baz'), ('Second row', 'A', 'B', 'C', '"Testing"', "Here's a quote"), ) t = loader.get_template('my_template_name.html') c = Context({ 'data': csv_data, }) response.write(t.render(c)) return response 前節の例との違いは、 CSV モジュールの代りにテンプレートをロードしている点だ けです。それ以外のコード、例えば ``mimetype='text/csv'`` のような部分はまっ たく同じです。 次に、 ``my_template_name.txt`` というテンプレートを以下のように書きます: .. code-block:: html+django {% for row in data %}"{{ row.0|addslashes }}", "{{ row.1|addslashes }}", "{{ row.2|addslashes }}", "{{ row.3|addslashes }}", "{{ row.4|addslashes }}" {% endfor %} このテンプレートはきわめて基本的なものです。テンプレートは指定されたデータ に渡って繰り返し CSV の各行を表示してゆきます。クオートで問題が生じないよう、 :tfilter:`addslashes` テンプレートフィルタを使っています。データに引用符 (一重と二重の両方) が入っていないと保証できる場合は :tfilter:`addslashes` フィルタを外してもかまいません。 .. _Other text-based formats: その他のテキストベース形式 =========================== ここで示した例の大部分は、 CSV 固有の内容ではないことに注意してください。 CSV に関する部分といえば、出力形式くらいのものです。同じようなテクニックを 使えば、 どんなテキスト形式のデータでも生成できるのです。バイナリデータを生 成するときにも、同じようなテクニックを使えます。 :ref:`howto-outputting-pdf` を参照してください。